1. MEAWワイヤーとは何か?
MEAW(Multi-Loop Edgewise Arch Wire)ワイヤーは、正確な治療結果を提供するために、口腔内の歯列を微調整するための矯正器具です。このワイヤーの主な特性と利点を次に探ります。
効率的な歯の移動: MEAW矯正法は、多数の小さなループが含まれている特別なワイヤーを使用します。このワイヤー設計により、より精密で効果的な力が歯に適用され、より効率的な歯の移動が可能となります
MEAWワイヤーの多機能性:特性と利点
MEAWワイヤーは医療分野で広く使用されていますが、その特性と利点を十分に理解することが重要です。この記事では、その詳細について説明します。
2. MEAWワイヤーの特性
MEAWワイヤーはその特性により独特な位置を占めています。これらの特性には以下のようなものがあります。
2.1フレキシブルな設計
個々の歯への対応: MEAW矯正法では、それぞれのループが個々の歯に対応しています。弱い力が持続的にかかることで矯正のスピードがはやくなります。強い力がかかると、逆に歯が動くのが遅くなります。
また、歯根吸収、歯肉退縮などの恐ろしい副作用が起こってしまう場合があります。
ループが組み込まれているということは、弱い力なのです。
2.2 機能的に広げることができる
歯を上に、下に、ななめになど個々の歯を具体的に動かすことが可能で、より個別化された矯正が可能となります。
歯列を広げることが可能で、抜歯をしないで並べることが可能です。
歯科医師自身が、患者さんの石膏模型を見ながら、矯正の手順ごとに曲げなおしたり調整しています。
3. MEAWワイヤーの利点
MEAWワイヤーには多くの利点があります。以下にその主なものを示します。
3.1 効率的で早い治療
MEAWワイヤーは、治療期間を短縮し、患者の不快感を軽減する効率的な治療を提供します。
▼ 具体的な違いについて
普通のワイヤー矯正(抜歯をともなうもの)3~4年の治療期間
マウスピース矯正(抜歯をともなうもの))3~5年の治療期間
MEAW矯正 1年半~2年
と、約2/3治療期間を短縮できます。
3.2 難しい症例への対応
咬み合わせの改善: MEAW矯正法は、特に咬み合わせの問題を解決するのに有効であるとされています。これは、MEAW矯正法が、咬み合わせに影響を与える上顎と下顎の両方の歯を動かすことができるためです。
オーバーバイト、オーバージェットの改善:
MEAW矯正は特に上顎前突咬合や下顎前突、開口の改善に有効とされています。これらの問題は他の矯正法で治療が難しい場合がありますが、MEAW矯正では力の調節が可能なため改善が期待できます。
3.2.1 上顎前突
3.2.2 反対咬合
3.2.3 開口
4. MEAWワイヤーができるとこと
ただし、MEAW矯正は専門的な技術を必要とし、すべての矯正歯科医が提供している訳ではありません。また、患者の状態や要望によっては、他の矯正方法が適切な場合もあります。治療法を選択する際は、矯正歯科医と詳しく相談することが重要です。
5. 発案者の教授の矯正医が指導に当たっています
沖縄では3件の医院でMEAW矯正を行っています。
それくらい、ワイヤーの取り扱いが難しく限られています
このワイヤーは世界各国で使用されていますが、日本では「神奈川歯科大学」矯正科の前教授 佐藤貞雄先生が広めております
当院ではその佐藤先生のもとで研修を積んだ 矯正医の杉本幸一先生が毎月訪問し
治療計画・治療技術支援を行っております。是非 安心して治療を受け てもらえればと思います。
6. 結論
MEAWワイヤーはその特性と利点により、医療分野で広く活用されています。これらのワイヤーは、柔軟性と強度を兼ね備え、さまざまな治療に適応する能力を持っています。これらの特性は、MEAWワイヤーを独特な矯正ツールとし、高い治療結果を提供します。
→ ワイヤー矯正治療の新たな選択肢:マルチループワイヤー矯正とそのメリット
→ 診療ページ:非抜歯のワイヤー矯正マルチループアーチワイヤー(MEAW)