東京にある日本歯科大学を卒業後、育った沖縄県の地域医療に貢献したいと考え、琉球大学医学部付属病院歯科口腔外科で2年間の口腔外科研修医生活を過ごしました。
どのような2年間だったかと言うと。
琉球大学の口腔外科は、様々な病気を見ることができました。
唇顎口蓋裂、顎変形症、口腔癌、顎の骨折、など大きな病気から、親知らず抜歯、琉大病院に他の病気で入院中の患者さんの虫歯治療や抜歯などの歯科治療を経験しました。
患者さんを見る上で大切な全身状態の把握、歯科治療をする際に 気をつけることを学びました。
琉大病院は、県内の最後の砦と呼ばれるほど重症の患者さんがたくさんいます。
口腔ガンの患者さんにもたくさん向き合いました。
一般開業医に勤めて、大切だなと思ったことは、たくさんの口腔ガンの患者を見ることができました。
口腔外科に勤めていなければ一生のうちで口腔癌を見ない歯科医もいます。
癌だと想像がつかずに口内炎だと見落としている可能性もあります。
私は、がんの早期発見について、 見落としがなく早期発見することで手遅れにならない患者さんが増えればいいなと思っています。
また、3ヶ月間麻酔科にも回らせてもらいました。
実際に100件ほどの全身麻酔をかける手技を学び、このことは歯科医院で何か緊急事態があった時にどのように考えるか、適切な応急処置ができるか、という点に対してとても素晴らしいトレーニングになりました。